教育資金をドル建ての生命保険で貯めているが失敗したなと思う理由

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子育て

子供が生まれると、教育費をどのようにして貯めればいいのか悩みますよね。教育資金をためるときの手段として、貯金・学資保険・解約返戻金がある生命保険・積立投資等たくさんの方法があります。その中で我が家が実践しているのは、上の子はドル建ての積立利率変動型終身保険・下の子は積立NISAで貯金しています。では毎月3万円を貯めた場合のそれぞれのメリット・デメリットを検討しましょう。

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教育資金をドル建て終身の生命保険で貯めて失敗したと思う理由

現在、私は上の子の教育資金をドル建て終身の生命保険で貯めています。結論からいうと「失敗した!」とおもっています。まず、自分で契約しててなんですが、ドル建ての生命保険はおすすめしません。リスクが大きい割に手数料も大きく返戻率が低いからです。この契約したときはまだ24才でなにもわからないまま、保険の相談の人にいわれるまま契約してしまったからです。3%の返戻率なんてとっても素敵と思っていたのですが、全く検討違いでした。戻れるのなら契約しません。保険の無料相談の人は契約の手数料で給料をもらってるので、保険とはいかに素晴らしいかしか教えてくれません。自分で勉強する必要があります。この記事を読んでもらって少しでもみなさんの役にたてば幸いです。

貯金の場合

まず、子供が生まれたら必ずすべきことは、保険の検討です。30代の男性が死亡する確率は1%未満といわれ低いですが、もしその1%に当たった場合、子供を大学卒業まで育てていけるのか検討する必要があります。すでに子供の大学費用くらいまで余裕で出せる資産がある方は、保険は不要ですが、それ以外の方には必要になってきます。

積立定期貯金で月3万円を貯めた場合、利率を0.12%で複利・利息を12カ月で計算します。

 

18年間で元金が6,480,000円 税引き後の利息が56,259円 合計が 6,536,259円となります。
そこから、掛け捨ての生命保険料は28歳男性で2000万円で毎月1700円。年間で20,400円です。それを10年間かけた場合、20万4,000円です。生命保険料控除で年間3000円税金が安くなるとすると、54,000円節税になります。6,536,259円-(204,000円-54,000円)は6,386,259円が貯金した場合の18年後の手元に残る教育資金です。15万円元本割れをします。

学資保険

返戻率が約104%の学資保険を毎月29,992円支払った場合、払込金額が6,478,272円 受取額が6,750,000円となります。増えたのは271,728円です。学資保険の場合、契約者が死亡するとその後の保険料の支払いは必要なくなり、保険金についてはきちんと支払われる仕組みです。そのため、掛け捨て分は教育費に関しては不要と考えます。また、一括で受け取る場合の税金は50万円分の控除があるので支払った保険料を引いても50万円は超えないため、税金はかかりません。学資保険は生命保険料控除の適用になります。そのため、年間5000円税金が安くなるとすると、90,000円節税できます。そのため、6,840,000円が教育資金として18年後に残ります。増えた金額は361,728円です。

解約返戻金のある生命保険

私が契約しているのがメットライフ生命の積立利率変動型終身保険です。年間保険料が2840.80ドルで65歳払込の200,000ドルの死亡保障のついた保険です。まず18年間支払った場合、支払い保険料は51134.40ドルとなります。(1ドルを110円で計算すると、5,624,784円です)その時点での解約返戻金は最低保証の利率の3%であれば、48,593ドル(1ドルを109円で計算すると5,296,637円)、4%であれば54,385ドル(5,927,965円)となります。ほぼ3%あたりで推移しているため、3%で仮定すると、生命保険料控除ができたとしても、教育資金として手元に残るのは、5,386,637円です。238,147円元本割れしています。

10年後に払い済みにした場合、払い込み保険料は28408.00ドル(3,124,880円)。18年目で解約した場合返戻率が102.2%となり、29035.48ドル(3,164,867円)増えた額は39,987円と節税の50,000円を足して、89,987円です。

積立NISA

18年後にが元金が6,480,000円です。 3%で複利で運用した場合、税引き後で8,083,934円となり、税金がかからないNISAなら8,492,844円となります。掛け捨ての生命保険を掛けたとしても、18年で313,200円。8,179,644円となり、1,699,644円が増えたことのなります。

この想定の場合は、圧倒的に積立NISAが良くなりますね

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メリットとデメリット

貯金の場合のメリットは確実に18年後に想定した金額が受け取れる点です。大学進学時にきちんと費用が用意できるというのがいいですね。
デメリットは、利息が小さいため、生命保険料をかけるとその分が元本割れしてしまうこと、簡単に取り出すことができるので途中で使ってしまう可能性があることです。

学資保険の場合はこちらも18年後に確実に受けとることができること、受け取り方法が分割や一括で選べること、貯金に比べて利率がよいことクレジットカード払いや口座引き落としを利用すると毎月必ず積立することができる、簡単には貯めたお金を使えないこと、もし契約者が死亡しても保険料の免除がされ、きちんと支払いはされることです。
デメリットは、いまは昔のように返戻率がよくないためあまり元本から増えない、支払いが厳しくなったときに解約すると大きく元本を下回ること、保険会社に支払う手数料が保険料の大きな部分をしめることです。

解約返戻金のある生命保険の場合は、メリットはクレジットカード払いや口座引き落としを利用すると毎月必ず積立することができる、簡単には貯めたお金を使えないこと、契約者が死亡した場合2000万のお金がすぐ手にはいること、貯金に比べて利率がよいことです。
デメリットとしては、ドル建てのため為替の影響を大きく受けるため18年後に必要なお金が貯まっていない可能性があること、手数料が大きいことです。

積立NISAの場合は3%で運用できれば圧倒的に増える額が大きいです1%でも70万近く、2%でも130万円程増えます。しかも、NISAなら非課税なので、税金がかからないことも嬉しいですね
デメリットは運用がうまく行かないと元本割れや18年後に必要なお金が貯まっていない可能性があることです。

リスク

リスクとしては、貯金<学資保険<ドル建ての生命保険=積立NISAとなります。貯金はインフレのリスクはありますが、それ以外のリスクはないためかなりリスクは低いです。学資保険も同様です。
ドル建ての生命保険は為替のリスクが高いです。例えば、受け取ろうと思っていた年にドルが89円になってしまっていたときは、大きく元本割れしてしまいます。積立NISAも投資信託の価格変動のリスク、景気のリスクがあります。ドルコスト均等法により、比較的積立で長期の場合は利益が出しやすいと言われていますが、18年後にリーマンショック級の不景気がちょうど来てしまうと元本割れしてしまう可能性があります。

ただ、ドル建ての生命保険や積立NISAはリスクが大きい分、リターンも大きいです。

わたしのおすすめの貯め方

まず、自分で契約しててなんですが、ドル建ての生命保険はおすすめしません。リスクが大きい割に手数料も大きく返戻率が低いからです。

あまり貯金に余裕がない人は毎月できるかわからないのであれば、無理に保険を契約して途中解約となるよりも、貯金でコツコツためる方がいいと思います。

普段の貯金にもある程度余裕がある人は、リスクをとりたくないと言う人は学資保険やドル建てじゃない普通の生命保険でいいと思います。あんまり増えないけど、金額の上下でストレスになるようでは意味がないですので。

貯金にも余裕があって、もし大学進学時に暴落したって他の貯金や資産を回せるから大丈夫という方は積立NISAがいいと思います。暴落したときは使わないでじっと我慢すれば価格は戻ると言われているので。

二人の子供がいる場合、一人はリスクの低い貯め方をして、もう一方はリスクの高い貯め方をする方法が分散になっていいと思います。一人目は安全のために貯金や学資保険、二人目は積立NISAでリスクを取るともし積立NISAの運用が悪くても貯金の方でなんとか補って積立NISAが戻ってくるのを待つこともできます。

まとめ

今回は教育資金の貯める方法、そのメリットやデメリットを紹介しました。その家庭の事情によって、おすすめ方法は変わりますが、一番に言えることは保険の無料相談の人の言葉を鵜呑みせずに自分でしっかり比較検討し、貯め方を決定することです。そうすれば、私みたいな失敗はしないでしょう。

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